《元は勘違いから生まれたシーン・・
ですが私たち人間にも通ずる、考えさせられる歌です》
僕の好きなライオンキング2の曲の紹介です。
このシリーズは自身のブログにて、既に2曲紹介しているので、
気になる方はコチラもどうぞ★
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さて、今回の曲は【Not One Of Us】という曲です。
ストレートに訳せば【私たちの中の一人では無い】となります。
この映画は、ライオンの群れ同士のいがみ合いが、
ストーリーの主軸になっているので、
私たちの中 というのは、
つまり、
私たちの群れの仲間では無い
という意味になります。
Not は後に続く英語の意味を強く否定する意味合いがある為、
仲間では無い! と強く釘をさす表現であります。
言われた側は、とてもショックを受ける程の言葉です。
まぁ、この歌を説明するには、
ライオンキング2のストーリーを知らなければ理解も出来ませんよね。
簡単に説明すると、
いがみ合っている2つのライオンの群れの、それぞれの男女(キアラとコブ)が
親密な関係(禁断の愛)を深めていった結果、
コブ側(アウトランド)の群れが、おもしろくなく感じて、コブを使って、
キアラの父であり、サバンナの王、シンバを抹殺する計画をコブに持ちかけるも、
コブは、シンバ側の共生の意見に理解していく。。
しかし、シンバとコブの男同士の話し合いをしているうちに、
不意をつかれ、コブの群れのライオンに包囲され、殺されかけ、
シンバはコブが、自分をだまして油断させたと思いこんでしまった。。
しかし、その後、コブは誤解を解くために、シンバの群れに行き、
話しをしようとするも、シンバが断固として聞かず、
プライドランドからの追放を命じた。
娘であるキアラと親密を深めていき、
一度はシンバもコブを受け入れたのだが、
今回の件で、追放した形が、この歌・・というわけです。
文字で説明するだけでは、ライオンキングを知らない方には分からないかもしれません。
是非、一度ライオンキングシリーズを見ていただくことをお勧めします。
それでは、歌詞を載せます。
※この歌は、合唱タイプの歌で、サブ歌詞も多いため、
1文節ごとに、歌詞を和訳記載いたします。
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《歌詞・和訳》
Deception
だまし
Disgrace
面汚し
Evil as plain as the scar on his face
Deception (An outrage)
Deception (An outrage)
だまし (憤怒)
Disgrace (For shame!)
面汚し (恥ずかしい)
Evil as plain as the scar on his face
(See you later, agitator!)
Deception (An outrage)
(Just leave us alone!)
(Traitor, go back with your own!)
He asked for trouble the moment he came
(See you later, agitator!)
Born in grief
Raised in hate
Helpless to defy his fate
Let him run
Let him live
But do not forget
What we cannot forgive
And he is not one of us
He has never been one of us
He is not part of us
Not our kind
Someone once lied to us
Now we're not so blind
For we knew he would do what he's done
And we know that he'll never be one of us
そして、彼が私たちの仲間では決してないという事を
He is not one of us
Deception
だまし
Disgrace
面汚し
Deception
だまし
Disgrace
面汚し
Deception
だまし
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
いかがでしたでしょうか、この歌はサブの歌詞が多いため、
( )の中の歌詞は、聞き取れなくても問題ありません。
メイン歌詞だけで、内容は分かります。
・・・わかるとは言ってみたものの、
この歌、ずいぶんと悲しくも暗い、
ネガティブタイプの曲ですよね。
歌詞の意味が分からずとも、
音楽の雰囲気だけでなんとなく暗い歌ということはわかります。
歌詞も明らかに、ネガティブな内容です。
あまり落ち着いて聞ける音楽ではないですよね。
きっとライオンキング2を見たことがある人でも、
この曲に思い入れがある人は
少ないのではないかと思います。
特に、日本語吹き替えのこの曲は、
英語の韻に無理矢理合わせている感も手伝い、
歌詞とリズムに違和感がありました。
結論を言うと、この曲はあまり聞いてて気持ちよくはありません。
冒頭でストーリーを説明しましたが、
コブを追放している歌です。
百獣の王シンバの判決ということで、ライオン達どころか、
全ての動物が、コブに対して攻撃的になります。
(普通に考えたら、ありえない構図なんですが笑)
濡れ衣を着せられたコブにとったら、
なんともいえない辛く悲しい瞬間ともいえるでしょう。
結果的に愛するキアラと離れ離れになったわけですからね。
もちろん、このストーリーには続きがあり、
最終的にはハッピーエンドになりますが、
それに関しては次回の曲の時に説明するとして、
今回は、この曲だけに焦点を合わせたいと思います。
ライオンキング2の主軸のストーリーは同種の争いです。
同じライオンでありながら、憎みあった結果、
コブのような立場が生まれてしまい、
この曲は誕生しました。
曲自体は、実際とっても素晴らしい曲です。
ここまで、陰なる言葉の数々を歌詞にして、
合唱という形で、歌うというよりも訴える感じが素晴らしいです。
歌詞の内容は至ってシンプル
お前は仲間では無いと強く訴えています。
そのうえ、事実ではないのにもかかわらず、
コブを完膚なきまでに、言葉で攻撃しています。
視聴者である、私たちが見ても、この構図は良くないし、
シンバ側の、勘違いであることが分かっている以上、
この争いの不毛さが感じて取ることができますね。
ですが、良く考えてみてください。
これって、なんか心当たりありませんか?
これは、私達人間も同じことをしています。
同じ人でありながら、肌の色、言語、宗教が違うという理由で、
争いが絶えず行われています。
事実をおいてけぼりにして、
自分の考えに合わない人たちのグループは非難する傾向にあります。
子供向けの映画ですが、内容は実に道徳的です。
非常に考えさせられます。
私達人間は、ヒトとその他の動物の違いは絶対にわかります。
いろんな生き方のヒト達がいますが、
アフリカの少数民族や、アマゾンの民族を見ても、
私たちは必ず、同じ人間ということはわかります。
分かっていますが、肌の色や、言語の違いで、
距離を置いてしまいます。
もっと言うと、日本人は、日本人以外の人に対して、
ちょっと距離を置きがちです。
まぁこれでも世界に視点を置いたら、平和なものです。
神を信じているものが、
神の信じている内容が違うという理由だけで争う人もいます。
差別もあります。
●●出身というだけで、対立する人たちもたくさんいます。
これらは、すべて
【事実を置き去りにして攻撃的な態度をとっている】行動です。
この歌は、いわば事実をしらないまま、コブを悪者扱いしている歌なのです。
そして、この歌と同じ事が、世界中で起きているというのも現実です。
これの極端例が
戦 争
になるわけです。
前置きは長くなりましたが、別にこの歌を天秤にかけて、
私たち人間の生き方をまとめたいわけではありません。
ただこの歌を聞くことによって、少しでも人間に焦点を合わせて、
皆さんが感じていただければ幸いです。
ライオンキング2が最終的に、ハッピーエンドになるのだとしたら、
人間に置き換えれば、殺し合いのない世界平和です。
ただただ考えさせられちゃう歌だなぁ と僕は感じました。
みなさんはどう思いましたか?('ω')
それでは、本日も長々とありがとうございました★
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