《どんなに苦しい事があっても、辛い事があっても、私たちの本能は生きたがっている》




の歌は一度聞くと、耳から離れることが出来ない。

Aliveという言葉は日本でも、よく聞く単語だが、
ここまでこの単語に想いを込めて歌った(叫んだ)歌手は、
この人しか、僕は知らない。


・・・と意味深な出だしで、この曲を紹介しようと思います。

さて、この歌の歌手は、世界では知らない人はいないレベルです、
日本では、洋楽に興味が無ければ、まだ認知度は低い方かもしれませんが、
【Sia】読み方はシーアです。

この歌手が、なぜ有名なのか?

それは単純に、歌唱力がものすごいからです。
しかも独特な声量とハスキーさが、さらに私たちを魅了させます。

そして、歌もさながら、パフォーマンスも、とびっきり独特です。
一言で言えば、顔を見せません。

見せませんが、LIveなどでは、しっかりと登場して、歌います。
厳密に言うと、ものすごい個性的な髪の毛で顔の鼻から上を覆い、
口しか見えないようにしています。

そして、すみっこで歌います。

当然理由はあるのですが、とりあえず簡単に紹介します。

この女性は、オーストラリア出身で、オーストラリアで5本の指に入る資産の持ち主でもあります。
この資産は、当然自らの歌詞と歌で築きあげて来たものです。

まぁ、Siaくらいの大物になると、お金が欲しくて歌っているという領域を、とっくに超えているとは思いますが。



そしてこの曲のタイトルは、先ほども紹介しましたが、
【Alive】です。
意味は【生きている】です。


この歌は、実は日本でも知っている人は多いかもしれません。
PVの主人公が日本人だからです。

武を極めようと、ひたすら型に取り組む少年です。
実際は、【演武】というものです。

これは、実は国際競技にもなっていて、
日本だけではなく、世界各国でこの型を練習している人がいます。


しかし、子供のうちからここまで極めているのは凄いです。

将来が楽しみですよね!



・・・・・コホン



先ほど少年といいましたが

失礼


少女です!


名前は
高野万優(たかの まひろ)ちゃん

まだ現時点で10歳にも満たしていません。

この子の演武の動画を何個か見てみましたが、
かなりものすごい気迫です!

出だしの一声が、少女の出す声量をはるかに超えています。
動きも、大人顔負け。

大人より背が小さい分、小回りが利く為、
より俊敏にさえ見えます。



Siaが、どういった経緯で、この子をPVに抜擢したかは定かではありませんが、
この気迫そのものが、生きる気力と捉えれば、
このPVには、ピッタリなのかもしれません。



そんな鬼気迫るほどの気迫を映したこの歌は、
一体どんな歌なのでしょうか?

それでは歌詞を載せていきたいと思います。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


I was born in a thunderstorm
I grew up overnight
I played alone
I'm playing on my own
I survived


 
I wanted everything I never had
Like the love that comes with light
I wore envy and I hated that
But I survived


I had a one-way ticket to a place where all the demons go
Where the wind don't change
And nothing in the ground can ever grow
No hope, just lies
And you're taught to cry into your pillow
But I survived

※サビ----------------------------
I'm still breathing 
I'm still breathing
I'm still breathing
I'm still breathing

I'm alive 
I'm alive 
I'm alive 
I'm alive
-------------------------------------- 

I found solace in the strangest place
Way in the back of my mind
I saw my life in a stranger's face
And it was mine


I had a one-way ticket to a place where all the demons go
Where the wind don't change
And nothing in the ground can ever grow
No hope, just lies
And you're taught to cry into your pillow
But I survived



※サビ くり返し 



You took it all, but I'm still breathing ×8回


I have made every single mistake
That you could ever possibly make
I took and I took and I took what you gave
But you never noticed that I was in pain
I knew what I wanted I went out and got it
Did all the things that you said that I wouldn't
I told you that I would never be forgotten
And all in spite of you



※サビ くり返し


I'm alive 
I'm alive 
I'm alive 
I'm alive

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
【和訳】

雷の嵐の中で私は生まれたの
夜中(闇の中)で私は育ったの
遊ぶのも独りぼっちだった
何をするにも自身の力で
なんとか生きてきたわ


私は何でも欲しがった
光が差し込める愛のような物は持っていなかったから
私は嫉妬心を全身に纏ったわ
そしてそんな自分を嫌っていた
でもね
私はそれでも生きてきたの


全ての悪魔が行けるような場所の片道切符なら持っていたわ
そこは風の吹く向きすら変わらない
何も育たない場所だったわ
希望は無く、嘘だらけで
枕の中で泣くことを、あなたから教わったわ
でもね
私はそれでも生きてきたわ


※サビ--------------------------------
私まだ息をしているわ
私まだ息をしているわ
私まだ息をしているわ
私まだ息をしているわ

私は生きているの
私は生きているの
私は生きているの
私は生きているの

-----------------------------------------



私は安らぎを見つけたの
心の中のとても奇妙な場所で
私は人生を振り返った、他人の顔で
それらの場所も人生も私のものだった


全ての悪魔が行けるような場所の片道切符なら持っていたわ
そこは風の吹く向きすら変わらない
何も育たない場所だったわ
希望は無く、嘘だらけで
枕の中で泣くことを、あなたから教わったわ
でもね
私はそれでも生きてきたわ


※サビ 繰り返し


あなたは私から全てを奪っていたわ
でもね、私はまだ呼吸しているの・・・ ×8回


間違いはたくさんしてきた
それはひょっとしたら、あなたもやりそうなことよ
あなたがくれたものは、私は手にして手にして手にしたわ
でもあなたは決して気づかなかったわ
私が悲しんでることに
欲しかったものは知ってて、そのうえで手にしていたわ
したくなかった事も、あなたに言われてやってきた
私はあなたに言ったわ
私はあなたを忘れることは決してないなぁって
あなたが全てだということにもかかわらず


※サビ 繰り返し


私は生きているの
私は生きているの
私は生きているの
私は生きているの

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

いかがでしたでしょうか?

たぶん、最初に聞いてまず分かったことは、
歌詞のカラーがとてつもなくダークな事だとだと思います。

安らぎや、喜びというようなイメージとは、完全に正反対です。


この歌詞は、あたかも体験談であるかのように表現されていますが、
実際のところ、体験談という旨のコメントはありません。


この歌詞サビでもある、【I'm still breathing】
このフレーズは、実はSia本人のオリジナルではありません。

Siaが、アメリカのとあるテレビ番組で、紹介された青年の言葉に感銘を受けて、
このフレーズを使ったらしいです。


それと、そもそもこの歌詞は、SiaがAdeleという歌手に向けて作り、
更にAdele本人も歌詞に手を加えたという話もあります。


ですから、生生しい歌詞の表現こそあるものの、
体験に基づいているかは、ちょっと謎です。


ですが、僕が思うに、
この歌詞に、Siaの体験の5割以上は気持ちが込められているような感じがします。




ここでSiaという歌手を、少し掘り下げていきましょう。

Siaの歌は、ほとんどが、このAliveの歌のように、暗めで、
心に闇が映っているような表現で歌われています。

彼女独特の、かすれ声の悲痛な叫びにも似た歌い方も、
特徴の一つで、これがまたすばらしく心にダイレクトに伝わります。


シャンデリアというタイトルの曲で、たちまち世界中にSiaの名が広りましたが、
それが2013年の事。
ですが、彼女はもっと以前から、歌ってテレビにも出ていたし、
顔も普通に出していました。

その当時の歌を聞いてみましたが、結構明るめの曲で、
現在の歌とは雰囲気も全然違います。


●どうして、曲調は風貌を変えたのか?


答えは、愛する人の突然の死が、すべてのきっかけになります。

以前付き合っていた彼氏の交通事故死によって、
Siaはショックを受けて、
精神的に参った時期があったそうです。



その精神状態が長引いて、少しでも紛らわそうと、
酒や薬に頼った時期もあり、
精神的な病気による、バセドウ病にもかかってしまい、
顔が豹変したらしいのです。



この時期が、Siaにとっての闇の時期であり、
闇の誕生でもあります。


そして、この時の状況を表現した歌【シャンデリア】が、
とてつもなく大ヒットして、現在のSiaが存在しています。


Siaがここまで有名になったのは、バセドウ病による顔を見られたくない思いか、
顔を出さなかったり、後ろを向いたりして歌ったため、
逆に目立ってしまい、話題をさらって、皮肉にも世界的に知られる歌手となったのです。




こう説明すると、Siaはとても暗いイメージに見えるかもしれませんが、
プライベートの会話では、いたって普通で、むしろ明るくてかなり笑って話します。


ですが、歌となると、たちまち意味深な闇を表現してきます。


おそらくですが、Siaにとってこの闇は、もう逃れる事の出来ない
人生の一部になってしまったんだと思います。


プライベートや番組で明るくても、私たちはSiaが一人で部屋にいるときの心境を知りません。

もしかしたら、過去をずっと引きずっているのかもしれません。
交通事故死なんて、突然の事だったでしょうか、天国から地獄です。


随所に見られる、闇の歌詞は、事故死した彼氏をずっと引きずっているのかもしれません。
現在は、結婚はなされてるみたいですけどね。


Aliveの歌詞にある、
悪魔への片道切符という表現、これはたぶんですが、
ドラックや酒におぼれた過去を表現しているような気がします。

そして、ここで使われる【You】の存在、
これは、2通りの見方ができます。

Siaの体験談に基づくならば、このYouは彼氏を意味するのかもしれません。

8回も連続で繰り返す歌詞
You took it all, but I'm still breathing

(あなたは私から全てを奪っていたわ

でもね、私はまだ呼吸しているの・・・)

これが、彼氏と当てはめれば、
彼氏による死が、Sia本人の人生をもっていってしまった
ともとれますよね。


ただ、歌詞にあるYouは悪意があって、ここでの主人公のIは被害者みたいな
表現をしているため、見方をかえれば、
このYouは、社会 つまり、世間の人々という捉え方も出来ます。


まぁ、この歌詞は、もともとSia本人が歌う予定の曲ではなかったため、
歌詞の意味を完璧に追求するのは、難しいです。



みなさんが
この歌詞と歌っている彼女の表現を体感して、
何を感じたか


これが一番大事だと思います。


サビの歌詞がシンプルで繰り返しているだけなのに、
どうしてあそこまで、力強くも切なく歌い込めることができるのか

【私は、生きている】

この一言に込められた思い。


この歌詞の主人公にとって、生きているのが幸せな事なのか、
不幸な事なのかすら分からない表現です。


ですが、だからこそこの歌詞に引き込まれます。


いっその事死にたかったのに、まだ生きているのか・・

死にかけてしまったけど、幸せを信じてかろうじて今もまだ生きているのか・・


あなたはどのように感じましたか?
そして、あなたはどっちの思いで生きていますか?


どちらにせよ、私たちは現在進行形で生きています。
身体は、本能で生きようとします。

だから、息もします。
食事もします。
睡眠をとります。

私たちの意識なんて、本能には勝てないものです。
この生を、どのように使っていくかは、私たち次第です。

幸せと、不幸があるとすれば、この行動の違いだけだと思います。


私たちは、心の中で死にたいと願っても死ねません。
自殺する人は、結局死を、自然や周りの力に頼っているだけです。

飛び降りや首吊りなら重力、電車なら動力といったような。


自分の力で死ぬというのは、それこそよほどの覚悟が必要です。



それほどまでに、身体というものは生きたがっています。

ですから、生きているうちは、せめて幸せな人生を歩みたいものですね★




本日も長々な文を見ていただきありがとうございます(*'ω'*)



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沈んでいきながらも、まだ生きている というテーマ



※おまけ※
こちらは日本で認知されるきっかけになった動画
女優の【土屋太鳳】バージョンです